河野行革相、高齢者向け接種は「ファイザーのワクチン」

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 新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、菅義偉首相は8日の衆院予算委員会で、接種の開始が欧米諸国に比べて遅れている理由について「有効性・安全性に配慮した結果」と述べた。そのうえで、「ワクチンを一日も早く国民にお届けしたい」と語り、今月中旬から始める方針の医療従事者向けを皮切りに、接種体制の構築を急ぐ考えを改めて示した。

 米ファイザー社製のワクチンは、厚生労働省が12日に部会を開き、承認の可否を審査する。米モデルナ社や英アストラゼネカ社製のワクチンに先行して手続きが進む。ワクチンの調整を担う河野太郎行政改革相は4月1日以降に始める高齢者向け接種について「ファイザー社のワクチン1種類を使う予定にしている」と述べた。アストラゼネカ社製のワクチンは65歳以上の治験データが少なく、高齢者への効果をめぐっては各国で解釈が分かれ、接種対象の年代の判断にもばらつきがある。

 また、河野氏はワクチンの変異ウイルスへの効果について「一定の変異に対しては一定の有効性が保たれているという調査結果もある」と紹介したうえで、「しっかりと情報収集をしながら、最新の情報を国民に伝えていきたい」と答えた。南アフリカで最初に確認された変異ウイルスについて、アストラゼネカ社製の効果を「限定的」とする英大学などの分析結果も出ており、南ア政府は7日、月内にも始める予定だった同社製の接種を見合わせる、と発表している。

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 また、ワクチン接種体制に関…

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