アストラゼネカ製ワクチン、南ア変異株には「限定的」
ロンドン=下司佳代子
英オックスフォード大は7日、英製薬大手アストラゼネカと開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、南アフリカで最初に確認された感染が広がりやすいとされる変異ウイルスへの効果は「限定的だ」とする分析結果を発表した。
同大によると、南アフリカの18~65歳の約2千人(平均年齢31歳)を対象に、ワクチンの効果を分析。変異ウイルスによる軽症から中等症の症状を防ぐ効果は「最小限にとどまる」としている。
重い症状や入院、死亡を防ぐかどうかは、低リスクの若者が調査対象だったため、評価できなかった。今秋までに、この変異ウイルスに効くようワクチンを改良するという。
一方、同大は、ワクチンは英国で最初に確認された変異ウイルスには、従来のウイルスと同等の効果があるとしている。
アストラゼネカは5日に日本でも、製造販売の承認を厚生労働省に申請した。日本政府と1億2千万回分の供給契約を結んでいる。(ロンドン=下司佳代子)
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