書評家が語る「推し、燃ゆ」とアイドル論 三宅香帆さん

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聞き手・川村貴大
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 「病めるときも健やかなるときも推しを推す」――。アイドルの応援に全てを捧げる高校生の姿を描き、芥川賞を受賞した宇佐見りんさんの小説「推し、燃ゆ」が話題を呼んでいる。女性アイドル好きの書評家・三宅香帆さん(27)に、「推し、燃ゆ」に込められたテーマや「今の時代に求められるアイドル像」について語ってもらった。

 ――三宅さんにとって女性アイドルとは、どんな存在ですか?

 同世代で一番「仕事を頑張っているのを見せてくれる女の子」という感じですね。

 アイドルはデビュー当初から卒業に至るまでずっと追いかけていると、その子がどういうふうに成長したのかがすごくよく分かります。それが面白くて、よくできた少女漫画を読んでいるような気持ちで見ています。

 大人数アイドルはどの子が人気が出るかが最初は分かりません。だから、「誰が主役になるか分からない、筋書きが分からない群像劇」みたいな感じで、見ていて楽しいです。

 ――「推し、燃ゆ」を読んで、どんなことを感じましたか?

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 「推し」(応援するアイドル…

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