夢の教員、息子は合格の矢先に もう一度声が聞きたくて

有料記事喪の旅

河合真美江
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 ピッピッピッ……。ちょうど10回。リビングに置いた遺影のそばで、白い腕時計は今日も午後9時に鳴った。

 「はいはい、待ってや」

 京都府精華(せいか)町の鍋島すみれさん(60)が声をあげる。「おかん、ここにおるで!」。あの子に呼ばれているようで、すぐ反応してしまう。

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 おととしのクリスマス。すみ…

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