今こそ伝わる「石牟礼能」の言葉 「沖宮」を再演へ

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 作家の故・石牟礼(いしむれ)道子さんが原作を書き、染織家人間国宝志村ふくみさんが衣装監修を手がけた新作能「沖宮(おきのみや)」が、6月に再演される。実現のためのクラウドファンディングはすでに目標額935万円を達成。今回は、初演時にはなかったあるコラボレーションも取り入れる。ふくみさんの孫の志村昌司(しょうじ)さんは「コロナ禍の今だから伝わる言葉がある」と語る。

  チケット(DVD付きプレミア席3万円)は、クラウドファンディングサイト「THE KYOTO」(https://the-kyoto.en-jine.com/projects/okinomiya2021別ウインドウで開きます)からのみ受け付ける。先着順で3月31日まで。コロナ対策で、座席数は355席から177席に半減される。

 そのほかのリターンは、オンライン配信の視聴権(5千円)、沖宮をイメージしてふくみさんが制作した紬織(つむぎおり)着物(220万円)などがある。

 「沖宮」は、石牟礼さんの死去から約半年後の2018年秋、熊本、京都、東京で上演された。

 物語の舞台は、島原の乱の後の熊本・天草。干ばつに苦しむ村のため、亡き天草四郎の乳兄妹である少女あやが竜神への人柱として、舟に乗せられ沖に流される。緋(ひ)の衣をまとったあやの魂は天青の衣の四郎の霊に導かれ、母なる神がいる「沖宮」への2人の道行きが始まる。

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 今年6月12日に京都市の金…

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