オウム松本元死刑囚に今も帰依か 「山田らの集団」とは

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 オウム真理教の後継団体「アレフ」から分派し金沢市に拠点を置く通称「山田らの集団」への、団体規制法に基づく観察処分が1日から3年間更新された。公安調査庁が昨年10月に公安審査委員会に更新請求し、1月上旬に認められた。金沢公安調査事務所は、集団は松本智津夫麻原彰晃)元死刑囚に「絶対的な帰依をしている」として警戒を続けている。

 更新したのは、同集団とアレフ、アレフから分派した「ひかりの輪」の3団体。2018年の松本元死刑囚ら教団元幹部13人の死刑執行後は初めてという。更新に伴い、今後も同庁による立ち入り検査が認められるほか、構成員の氏名や保有資産などの定期的な報告も義務づけられる。

 同事務所によると、昨年6月に同集団に行った立ち入り検査では、施設内に松本元死刑囚の写真が飾られ、殺人を肯定する教義が記載された教材などが確認されたという。信者がオウム時代と同様の教材を使って施設内で「勉強会」も行っているといい、近智徳・同事務所長は「依然として大量殺人を行った当時の危険な要素を保持している団体だ」と話す。

 オウム真理教は00年にアレフと名称を変えた後、07年に「ひかりの輪」と分裂。さらにアレフは、松本元死刑囚の次男の教団復帰を巡る意見の対立があり、15年に復帰に反対していた金沢道場のトップだった女性が「山田らの集団」を作った。

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 同庁によると、同集団は金沢…

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