富岡はかわいそうな町じゃない 22歳が語る「日常」
力丸祥子
【福島】ネコの頭をなでて帰った通学路の駐在所。寄り道して缶入りのコーンポタージュを買ったコンビニ……。
東京電力福島第一原発事故が起きた時、中学1年だった富岡町出身の秋元菜々美さん(22)が語るのは、多くの人が経験してきたであろう「日常」の風景だ。
いま、その一帯は帰還困難区域。バリケードが張り巡らされた道と屋根が抜けた家や店舗が点在する。
知人から紹介された首都圏か…
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