「炭素に価格」本格検討へ 実質ゼロ向け欧州の動きも

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戸田政考
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 温室効果ガスの排出に課税するなどして削減を促す仕組み「カーボンプライシング」の導入の本格的な検討が2月に始まる。これまで何度も検討されたが、経済界からは「負担が増える」として反対が多く、実現していない。1日に環境省で議論を再開し、中旬には経済産業省で検討会が立ち上がる。欧州では国境を超えた炭素税のような仕組みづくりも進んでおり、国内事情にとどまってはいられない状況だ。

「実質ゼロのために必要な仕組み」

 「成長につながるカーボンプライシングにも取り組んでいく」。菅義偉首相は18日の施政方針演説でこう述べた。昨年12月下旬には、小泉進次郎環境相と梶山弘志経産相にカーボンプライシングについて、両省で連携して議論するようにと直接指示を出していた。

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 関係者によると、その数日前…

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