怒り買ったジャック・マー氏の批判演説 習政権と確執か

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北京=冨名腰隆
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 中国IT大手、アリババ集団創業者の馬雲(ジャック・マー)氏の動向に注目が集まっている。昨秋、公然と金融当局を批判して以来、傘下企業の株式上場が中止に追い込まれ、アリババが独占禁止法違反の疑いで調査を受けるなど厳しい立場に立たされた。関係者は自由な経済活動と規制を巡るマー氏と共産党指導部の確執を指摘する。

 20日、マー氏は慈善事業で取り組む農村教師の支援活動にオンラインで参加した。公の場に姿を見せたのは約3カ月ぶり。その間の消息が注目されたが、「新型コロナの終息を待って必ず会いましょう」と、50秒のメッセージを寄せただけで多くを語らなかった。

 マー氏はポストの上ではすでに経営の第一線から退いたが、現在もグループ全体への隠然たる力を持つ。その周辺が騒がしくなったのは、昨年10月24日に行ったスピーチからだ。

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