民主党に「自浄能力ない」攻めた菅氏、いま「記憶ない」

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河合達郎
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 自民党内で相次ぐ「政治とカネ」の疑惑をめぐり、菅義偉首相は26、27日の衆参予算委員会で、自らが野党時代に当時の民主党政権を攻め立てたやりとりを持ち出され、追及を受けた。首相が「記憶にありません」とかわした11年前の「論戦」とは――。

 26日の衆院予算委。立憲民主党本多平直氏が、公職選挙法違反(買収)罪で有罪判決を受けた河井案里参院議員=自民党を離党=の辞職を求めたのに対し、首相は「政治家の出処進退は自ら判断すべきものだ」と強調した。本多氏はここで、11年前に菅氏が行った質疑の議事録を持ち出した。

 民主党が政権を握り、自民党が下野していた2010年2月。菅氏は衆院予算委で、小沢一郎民主党幹事長(当時)の資金管理団体陸山会」をめぐる土地取引事件に関し、元秘書らが政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で起訴されたことについて、鳩山由紀夫首相(当時)を追及した。

    ◇

 菅氏 嫌疑不十分で不起訴になったが、小沢幹事長は明らかに「黒に近い灰色」だろう。刑事責任とは別に、政治的、道義的責任は当然ありうると思う。

 鳩山首相 あたかもグレーのような話をされたが、検察の捜査によって(立件に値する)事実としては認定されなかったのではないか。

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