ワクチン優先接種、私たちも 在宅系介護スタッフら訴え

有料記事介護とわたしたち

細見るい 山本恭介
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 訪問介護やデイサービスで働く人たちが、新型コロナウイルスのワクチンを優先接種できるよう求めている。政府の想定では、介護従事者の中でも、高齢者が入所する施設ではたらく人は優先接種の対象だが、訪問介護やデイサービスは対象外になっている。だが、デイサービスの場でもクラスターは発生しており、高齢者への感染拡大を食い止めるためにも早めに接種できるよう訴えている。

 ワクチンの優先接種の対象者について政府は、「医療従事者」を最優先とし、次いで「高齢者や基礎疾患のある人」、3番目に「高齢者施設などの従事者」とする考え方を示している。このうち高齢者施設は、特別養護老人ホームなどの施設系サービスの職員が対象で、訪問介護・看護、デイサービスといった通所・在宅系サービスは含まれていない。

 厚生労働省は高齢者施設は感染者が出た後もサービスを継続しなければならないことや、クラスター(感染者集団)の発生を抑制する必要があることから対象に加えたと説明する。

 ただ、通所や在宅のサービスの現場も、感染を広げかねない点では同じだ。千葉市のデイサービス(定員30人)では昨年12月下旬に利用者の感染が判明した。利用者とスタッフ計約50人にPCR検査を実施したところ、年明けまでにさらに5人の感染が確認された。

 このデイサービスでは約130平方メートルのフロアに1日あたり利用者20~25人が通い、朝から夕方までスタッフ7~9人がついて運動などをしながらリハビリに取り組む。換気はしているが「密」をなくすことは難しく、感染への不安から利用を見合わせる人も出ているという。

「せめて高齢者施設の次に」

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 施設を運営する男性は「戦々…

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