自宅療養、11月の15倍「キャパ超えた」 現場に悲鳴

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末崎毅
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 新型コロナウイルスの感染者が自宅や宿泊療養施設のホテルで療養中に亡くなるケースが神奈川県で相次いでいる。現場で何が起きているのか。

 「自宅療養者は1週間で1500人ぐらい増えるようなペースで推移し、11月に(いったん)ピークを迎えたあたりから約15倍に増えている。15倍の業務が発生し、正直、キャパシティー(許容量)を超えてしまっている」

 18日夜の県幹部と医療従事者らのウェブ会議。県の畑中洋亮・医療危機対策統括官は切迫した実情を明かした。同県の自宅療養者は、昨年11月17日に約360人だったのが、会議前日の1月17日には5千人超まで膨れあがっていた。

 重症や中等症の患者は医療機関で受け入れ、無症状や軽症の患者は自宅やホテルで療養する――。神奈川県は昨春、こんな医療モデルをいち早くとりいれ、療養者の健康状態は県庁の対策本部やホテルにいる職員がLINEや電話でフォローしてきた。

 そのモデルの死角をつく事案が昨年12月11日におきた。厚木市のホテルで療養中の50代男性が死亡した。

男性が亡くなった後、感染者の増加ペースがに拍車がかかります。「限界だ」――。黒岩知事もこう漏らすほど、現場の作業が追いつかなくなっていきました。

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 亡くなった当日。男性は午前…

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