容疑者が職員に拒否反応、町から30回電話 女児放置死

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宮脇稜平
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 埼玉県美里町で昨年9月、あごを骨折するなどした生後3カ月の金井喜空(きあ)ちゃんを自宅に放置して死亡させたとして両親が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された事件で、喜空ちゃんが生まれた後、リスクが高い家庭との認識から、町が両親に計30回電話連絡をしていたことが町への取材でわかった。最後に接触できたのは亡くなる約1カ月半前だった。町は一連の対応を検証するとしている。

 県警は21日、父親の裕喜(29)と母親のあずさ(28)の両容疑者を送検した。

 町や捜査関係者によると、町は2015年、裕喜容疑者とは別の男性との間の次女を妊娠したあずさ容疑者から「経済的に不安がある」との相談を受けて見守りを開始した。

 19年7月に交際相手の裕喜容疑者があずさ容疑者宅に出入りするようになったことを確認した町は、裕喜容疑者が町職員に拒否反応を示すことが続いたことから子育てのリスクが高まったと判断。要保護児童対策地域協議会の場で話し合うようになった。あずさ容疑者が20年5月に三女と四女の喜空ちゃんの双子を出産後は、裕喜容疑者に18回、あずさ容疑者に12回の電話連絡を試みた。

 だが、裕喜容疑者と会話できたのは折り返しの5回を含む8回で、あずさ容疑者は0回。自宅への訪問を拒否され親族に接触を依頼したこともあった。県警には、場合により訪問に同行してほしいとの相談もあった。

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 町が最後に喜空ちゃんと両容…

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