軽井沢バス事故、社長ら在宅起訴 業務上過失致死傷の罪

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 長野県軽井沢町で2016年1月、大学生13人と乗員2人が死亡し26人が負傷したスキーバス転落事故で、長野地検は21日、運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)の高橋美作(みさく)社長(59)と当時運行管理者だった荒井強・元社員(52)を業務上過失致死傷の罪で在宅起訴し、発表した。捜査関係者によると、2人は容疑を否認しているという。

 長野県警が2017年6月、2人を書類送検していた。捜査関係者によると、元社員は事故で死亡した男性運転手(当時65)の技量を適切に把握しなかったなど安全管理の義務を怠り、高橋社長は元社員に適切な指導や監督を怠ったとされる。

 元社員は運行管理の業務を別の社員に「丸投げ」(関係者)し、男性運転手にほとんど研修を行わなかったという。高橋社長はそうしたずさんな実態を知っていたと説明しているといい、地検は2人が事故を予見できたにもかかわらず、回避義務を怠った過失があると判断した。

 男性運転手は、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで書類送検されていたが、地検は不起訴処分とした。

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