期待と不安を抱え、米国に新しい政権が誕生した。20日昼、ジョー・バイデン氏(78)が大統領に、カマラ・ハリス氏(56)が副大統領に、それぞれ就任した。厳重な警備が敷かれる中、首都ワシントンには一部の支持者らが集まり、門出を祝った。
ワシントンは静寂に包まれていた。中心部周辺には多数の検問所が設けられ、道路や地下鉄の駅が封鎖された。2万5千人もの州兵が動員され、歩いているのはほとんどが報道関係者だ。
トランプ氏は午前8時すぎ、4年間を過ごしたホワイトハウスを去った。街に響いたのは、歓声でも罵声でもなく、大統領専用ヘリ「マリーンワン」の音だった。
中心部の商店では、バイデン氏やハリス氏のグッズを販売していた。「こんな警備態勢だから、売り上げは全然ダメだ」と男性店主は言う。「ビジネスという意味では、トランプの方がよかった」。就任式が近づいたここ最近も、トランプ氏のグッズの方がより売れていたという。
「世界に恥ずかしくない振る舞いを」
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