加藤シゲアキさん作品に直木賞選考委員「惜しかった」

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構成・上原佳久 興野優平
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 第164回直木賞が20日、西條奈加さん(56)の「心淋(うらさび)し川」(集英社)に決まった。アイドルグループ「NEWS」のメンバー加藤シゲアキさんを含め、全員が初の候補入りとなるのは25年ぶり。選考の経緯について、選考委員の北方謙三さんが講評した。

 9人の選考委員がまず、候補6作について「○」「△」「×」の三段階で投票した。最初の投票で残ったのは、加藤さん「オルタネート」、伊与原新さん「八月の銀の雪」、西條さん「心淋し川」、坂上泉さん「インビジブル」の4作だった。議論を重ねて再び投票した結果、西條さんの受賞が「圧倒的な票数で決まった」という。

 西條さんの作品については「欠点がないところが欠点」という声もあったほど、「完成度が高くて、一つの世界をつくっているのが評価された」という。江戸時代の長屋が舞台だが、「人間関係が時代を超えて普遍的になっている」という評価だった。

 「惜しかった」候補として北方さんが挙げたのは、坂上さんと加藤さんだった。

北方さんは「推した」、他の委員の評価は?

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 坂上さんの「インビジブル」…

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