無理な筋トレで故障 筋肉体操・谷本さんが学んだ発想法

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畑川剛毅
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 短時間で筋肉を鍛えるテレビ体操番組でおなじみの谷本道哉・近畿大学准教授。実は負荷の高い筋トレを続けて体を壊した苦い過去がある。以来、体に過度の負担をかけない鍛錬法を追究しているという。そんな谷本さんが生き方の指針にしている教えがある。学生時代の恩師からかけられた言葉だ。

たにもと・みちや  1972年静岡市生まれ。大阪大工学部卒。大手建設コンサルタント会社を経て2006年東大大学院総合文化研究科博士課程修了。13年から現職。著書に『学術的に「正しい」若い体のつくり方』など。

 見事な逆三角の体、「あと5秒しかできません」など次々に繰り出される前向きなフレーズ。短時間で徹底的に筋肉を追い込むNHKの異色の体操番組「みんなで筋肉体操」で一躍注目を集めた。

 本業は体に過度の負担をかけず、いかに効率的に筋肉を太く強くできるかの研究だ。同時に週4~5回きっちり20分、厳しい筋トレを実践する筋トレマニアでもある。

3カ月もすれば、考え方は変わる

 実験も実践も器具を使う。「筋トレ愛好家は、腕立て伏せなど自重を使う筋トレは初心者向けだと少し下に見る傾向がある」。自らもそうだった。だが番組で求められたのは自重の筋トレ。使っていいのは、タオルと椅子だけ。すぐに頭を切り替え、5分の放送時間で上級者でもへたり込むほど強度が高い体操を考え出した。「躊躇(ちゅうちょ)なく変える、変わる」のは、恩師の教えそのままだ。

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 東京大大学院の博士課程1年…

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