旧型投資信託にご用心、給与引きで高手数料気づかず運用

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柴田秀並
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 給与天引きで手堅く長期の資産形成のつもりが、実は運用効率の悪い金融商品への投資。そんな現実が一部の投資信託で続いている。バブル経済期の1987年に売られ始めた投信「ミリオン」で、信託報酬と呼ばれる手数料の高さが目立つ。今は競争が進み手数料の低い同種の商品も増えており、利用者は要注意だ。

 ミリオンは給与天引きで投信を買える「従業員積み立て投資プラン」。日経平均株価に連動させたインデックス型の運用が主流で、資産形成に重要とされる少額・積み立て投資の「走り」とも言える商品。7社が現在扱っている。

 日経平均連動のミリオンの残高が213億円と最多の野村アセットマネジメント(AM)は、信託報酬1・52%。一方で、非課税投資制度つみたてNISA(ニーサ)向けの日経平均連動型の同社の商品は0・17%。野村AMはミリオンと他の投信との管理方法の違いをあげ、「勤務先との連携や受益者である勤務者の管理に相応のコストが生じている」と説明する。

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 業界全体でも、日経平均連動…

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