岡山城の天守閣などにひっかき傷か 計30カ所見つかる

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 岡山城岡山市北区)の天守閣や月見櫓(やぐら)(国指定重要文化財)などで、鋭利なものでひっかいたような傷が計30カ所見つかり、城を管理する市が19日、発表した。被害届を受けた県警岡山中央署は文化財保護法違反や建造物損壊などの容疑で捜査している。

 傷はいずれも線状で、長さ3センチ~1メートルほど。市などによると18日午前、天守閣を清掃中のスタッフが展示ケースの傷を見つけた。その他の場所も確認したところ、地下1階から地上6階までのすべての階で、柱や壁など計23カ所で傷が見つかった。さらに戦災をくぐり抜けた本丸唯一の建造物である月見櫓でも、扉と壁の3カ所で確認された。スタッフへの聞き取りなどの結果、14日夕方以降につけられたとみられるという。

 高知城(高知市)では昨年12月25日以降、松山城松山市)では今月4日にそれぞれ複数の傷が天守などで見つかった。岡山県警は関連を含めて調べる。

 岡山城の月見櫓は第4代城主池田忠雄が江戸初期に建て、創建時の形で残る。天守閣は戦災で焼失し、1966年に再建された。

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