平野美宇と賀喜遥香 若き五輪選手×アイドルの高め合い

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構成・吉永岳央 辻隆徳
【動画】東京オリンピック卓球団体代表・平野美宇選手と乃木坂46の4期生・賀喜遥香さんが対談
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 見る人に元気を届けたい――。手段は違っても、同じ志を持つアスリートとアイドルが語り合った。卓球東京オリンピック(五輪)代表、平野美宇(20)と、アイドルグループ「乃木坂46」の賀喜(かき)遥香(19)。体調管理の方法や目標との向き合い方……。緊張がつきまとう舞台で日々戦う2人の胸のうちとは。

 〈平野は卓球界屈指のアイドル好き。なかでも賀喜は、いま一番推しているメンバー(推しメン)だ〉

 平野 (乃木坂46の曲)「I see...」が印象的で。普段はしっかりしているイメージが強いです。

 賀喜 テレビで卓球の試合に出ている姿を家族と見て、「かっこいいね。何歳なんだろうねー」と。すごく年が近いということにめちゃくちゃ驚いて、「私も頑張らないとな」という話を家でしていました。

 〈試合と舞台。多くの目にさらされる2人にとって、緊張は共通する課題だ〉

 賀喜 (五輪は)私じゃ想像できないような世界。「プレッシャーがすごいんだろうな」って見てて思います。私、ものすごく緊張に弱いので、メンタルの面でもすごくカッコイイなと思います。

 平野 曲を聴いて落ち着いたり、深呼吸で息を整えたりすることが多いんですけど、(アイドルも)緊張する場面が多くないですか?

平野美宇(ひらの・みう)

2000年4月14日生まれ、山梨県出身。158センチ、51キロ。世界ランクは最高5位(17年)。3歳で卓球を始め、小学1年で全日本選手権バンビの部(小2以下)優勝。16年リオデジャネイロ五輪は代表を逃し、サポート役でチームに同行した。17年1月の全日本選手権女子シングルスを史上最年少の16歳9カ月で制し、同年秋のアジア選手権では日本勢21年ぶりの金メダル。高速ラリーで圧倒する姿から「ハリケーン」の異名も。20年1月、団体戦での東京五輪代表が内定した。日本生命所属。

 賀喜 多いです。汗が止まらないんですよ、全身から。(グループ内で)一番弱いかも。私も音楽を聴いたり、深呼吸を心がけたりしています。「深呼吸、いいですよ」って言われてはいるけど、緊張すると忘れてしまうんですよ。

賀喜遥香(かき・はるか)

2001年8月8日生まれ、栃木県出身。「乃木坂46」の4期生メンバー。18年の坂道合同オーディションに合格。19年発売の「夜明けまで強がらなくてもいい」で初選抜入りし、フロントメンバーに。センターを務めた25枚目シングルのカップリング曲「I see...」がSNSを中心に話題となり、YouTubeのMV再生回数は1月20日時点で約1689万回を記録。27日発売の26枚目シングル「僕は僕を好きになる」でも選抜入り。愛称は「かっきー」。特技はイラストを描くこと。

 〈1人で戦うこともあれば、仲間とともに舞台に臨むこともある〉

 賀喜 グループでお仕事をする時は、チームプレー感があって、トークも支え合っているなと感じます。1人でのお仕事となると「乃木坂46」の看板を背負っているので、「グループにふさわしい立ち振る舞いをしないと」って謎の緊張感が押し寄せてきます。だからこそ、しっかりしないとってシャキッとします。

 平野 私はシングルスではライバルだけど、団体やダブルスになるとチーム。「さっきまで戦っていた相手だけど、今は仲間」ということが多いので、その切り替えは難しい時もあるんです。試合が始まったらライバル、終わったら普通の関係。その切り替えは、意識していますね。

 〈アスリートとアイドル。力になるはずのファンの後押しを、コロナ禍の中で感じるのは難しい〉

記事後半では、応援してくれる人たちへの思いを吐露した後、お互いに質問。「落ち込んだ時の鼓舞の仕方は?」「ダンスが一番難しい曲は?」と話は尽きません。それぞれがめざす将来の姿も語り合います。対談の模様は、紙面では1月22日の朝刊に掲載されます。

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 平野 プレーで見せられたら…

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