福井県を基盤とする福井銀行(福井市)と福邦銀行(同)は14日、資本業務提携で合意したと発表した。地銀の経営環境が厳しさを増すなか、効率化を進めて生き残りを図るねらい。
両行の発表によると、福井銀行が50億円を出し、福邦銀行の第三者割当増資を引き受ける。引き受け後の出資比率は現時点では未定だが、子会社化を念頭に進める。株式の引き受けは2021年度中に成立する見通し。福井銀行と福邦銀行の名称は、それぞれ維持するという。
両行ともに17年3月期以降、4年連続で減益となっており、経営は厳しい。昨年9月には資本提携も視野に包括的な連携に向けた協議に入ったと発表していた。今回の提携で、事務の共同化や店舗集約などをさらに進める考えだ。
政府・日銀は地銀の経営統合などを支える異例の措置を打ち出している。両行の提携発表は、今後の地銀再編の動きにも影響を与えそうだ。(筒井竜平、栗林史子)
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地銀再編に関心を寄せる菅義…
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