トランプ大統領を弾劾訴追 ペロシ議長「明白な危険」

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ワシントン=園田耕司 香取啓介
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 トランプ米大統領の支持者が連邦議会議事堂を襲撃した事件をめぐり、下院(定数435、民主党222、共和党211、欠員2)は13日、トランプ氏が扇動したとして、弾劾(だんがい)訴追する決議案を賛成232、反対197で可決した。民主党の全議員のほか、共和党議員も10人が決議案に賛成した。トランプ氏は2019年12月にも弾劾訴追されており、米国史上初めて、2回弾劾訴追された大統領となった。

 採決前の討論で、民主党のペロシ下院議長は「トランプ氏は、我々の愛する国にとって明白かつ現存の危険だ」と決議案に賛成の意見を語った。一方、共和党下院トップのマッカーシー院内総務は「トランプ氏に責任はある」としつつ、間もなく退任することから反対する考えを述べた。

 決議の弾劾理由は「反乱の扇動」。6日は連邦議会で大統領選の投票結果を確定させるための上下両院合同会議が開かれていたが、トランプ氏は開会前にワシントンの集会で支持者に「大差で(大統領選に)勝った」と虚偽を述べ、「死にものぐるいで戦わなければ、この国はこれ以上もたない」と強調し、議事堂での抗議を呼びかけた。その後、支持者が議事堂を襲撃し、警備にあたっていた警察官1人を含めた計5人が死亡した。決議は、トランプ氏の言動を踏まえ、「米国と、その政府機関の安全を脅かした」とした。

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 トランプ氏の大統領としての…

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