新成人らが「はねつき神事」 水戸の神社

佐々木凌
[PR]

 【茨城】成人の日の11日、羽根つきで稲の豊凶を占う「はねつき神事」が水戸市八幡町の水戸八幡宮であり、新成人もあでやかな晴れ着姿で参加した。

 今年は新型コロナ感染防止対策のため、会場を広場から拝殿に変え、その後の羽根突き大会を見送るなど規模を縮小した。神事では女性神職と巫女(みこ)の3組が羽根を打ち合って対戦。勝敗から、今年の作柄は「平年並み」で「特に早生(わせ)と中稲(なかて)が良い」との占い結果が発表された。その後、新成人で大学生の榊友果(ゆうか)さん(20)=水戸市=と小櫃(おびつ)優紀子さん(20)=同市出身=が羽根つきを奉納した。

 榊さんは「大人になった実感がわいた。成人式が延期になって友達と振り袖姿で写真が撮れないのは悲しいけれど、将来『大変だったね』といい思い出になれば」。小櫃さんは「去年は当たり前だと思っていたことが、ありがたいと気付かされた1年だった。成長し続けられるような大人になりたい」と力強く語った。

 取手市でも同日、市立市民会館で成人式が行われ、参加対象者の約6割にあたる557人が出席した。2部制で、来賓や保護者の出席も取りやめた。入り口で検温をし、飛沫(ひまつ)感染を防ぐため国歌や市歌の斉唱も控えるなどの対策を取った。担当者は「一生に一度の大切な行事なので開催を決めた。例年よりは参加者は減ったが、無事開催できた」と話した。(佐々木凌)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら