住民つなぐ「鬼様」の舞い 奥三河の花祭、継承の正念場

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本井宏人
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 愛知県奥三河地方で700年以上前から受け継がれる花祭。舞いに登場する鬼たちは、敬意を込めて「鬼様」と呼ばれる。

 鬼は悪者ではない。神の遣いとも、この地に祭りを伝えた修験者とも言われる。中でも、クライマックスで登場する榊(さかき)鬼は祭りの主役。五穀豊穣(ほうじょう)を願って赤装束で大地を踏み固める姿は、地元の子どもたちのあこがれだ。

 愛知県東栄町の山あい、人口約100人の足込(あしこめ)集落。足込花祭保存会の伊藤克明会長(62)は、30代後半の時に3年間、榊鬼を務めた。

 1日目朝から神事に参加し、前座の舞いが始まるのが午後6時。祭りは舞い手を代えながら徹夜で続き、榊鬼の出番は2日目の午前4時ごろになる。

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