ネトゲCM、依存症を美化? 当事者への配慮、どこまで

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西村悠輔
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 新作オンラインゲームの動画CMの描写をめぐり、「ゲーム依存症を美化、助長しないか」と懸念する声が依存症の当事者から上がった。ゲームなどのネット依存の恐れがある人は国内で推計90万人以上ともいわれるが、アルコールのような広告の自主規制はない。現状のままでいいのか。

 当事者らが問題視したのは、昨年9月に公開されたパソコン向けオンラインロールプレイングゲーム(RPG)「LOST(ロスト) ARK(アーク)」の動画CM(https://youtu.be/HhzN9z_3ccE別ウインドウで開きます)。ゲーム配信と同時にユーチューブで公開され、880万回以上再生されている。コメント欄には「いいCMで感動した」「ネトゲ全盛期思い出して泣きそう」といったファンの共感や絶賛の声も多い。

 CMはゲーム自体の映像より、のめり込む若者側に焦点を当てているのが特徴だ。朝方までゲームにはまる男性、散らかった暗い部屋で画面に向かう女性、隣の恋人をよそに没頭する男性らが登場。終盤は見知らぬユーザー同士が力を合わせてプレーする場面が描かれ、「この世界は、青春みたいだ」という言葉で締めくくられる。

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