保守分裂、亀裂深めた「長老批判」 岐阜知事選が告示

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 岐阜県知事選が7日告示され、元内閣府大臣官房審議官の江崎禎英氏(56)、新日本婦人の会県本部会長の稲垣豊子氏(69)=共産党推薦=、元県職員の薬剤師新田雄司氏(36)、5選を狙う現職の古田肇氏(73)が立候補を届け出た。自民党が現職と新顔で支持を二分し、55年ぶりの「保守分裂」で臨む。24日投開票される。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、古田氏が「公務に専念する」として出陣式や遊説などの選挙運動を取りやめる方針を打ち出し、異例の形で戦いの火ぶたが切られた。

 古田氏はこの日、岐阜市内で記者会見し、「県内の感染者は昨日100人を超え、状況は大変厳しい。まず私が戦うべきはコロナだ」と主張。江崎氏は岐阜市内での出陣式で、「正しいコロナの対策を作り、実証してコロナを収束させていきましょう」と訴えた。

 稲垣氏は岐阜市内で「大型公共事業やイベントではなく、本当に困っている人を一番に助ける税金の使い方をする」。新田氏は岐阜県庁前での第一声で、新型コロナについて「感染防止と経済活動の両立を行う」と訴えた。

 岐阜は「自民王国」で衆参7人の国会議員を独占。その王国に激震を走らせたのが、13回連続当選で県政に強い影響力を持つ猫田孝県議(80)だ。「岐阜のドン」とも呼ばれ、江崎氏擁立に今回動いた。

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 国会議員7人のうち、県連会…

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