自民・下村氏「補選負ければ政局に」 党内に波紋広がる

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大久保貴裕
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 自民党下村博文政調会長は5日のBS番組で、4月25日に投開票が予定される衆院北海道2区と参院長野選挙区の補選について、「自民党が両方負けるとなったら政局になる」と語った。新型コロナウイルス感染拡大などで菅政権の支持率が落ちるなか、与党幹部の「政局」発言に、自民党内に波紋が広がっている。

 下村氏は番組で、補選について「二つで負けることが今後の菅政権にとって大ダメージになる」との認識を示した上で、政局になる可能性について触れた。「補選の時に解散総選挙もあるかもしれない」とも語った。

 衆院北海道2区は、大手鶏卵生産・販売会社からの現金授受疑惑を抱える吉川貴盛元農林水産相の議員辞職、参院長野選挙区は、立憲民主党羽田雄一郎参院幹事長の急死に伴い、それぞれ実施がきまった。いずれも野党の強い地域で、自民にとって苦戦が予想される。

 下村氏による「政局になる」発言に対し、同党の森山裕国会対策委員長は6日、記者団に「選挙に負けたから政局になるということはありえない。選挙は勝利をするべく戦わなくてはならない」と火消しに追われた。

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