「脱東京」と言うけれど 転出先、地方よりも首都圏内

有料記事

杉浦幹治
[PR]

 東京都の人口流出が続いている。昨年12月1日時点の人口は7月から3万7千人近く減り、転出超過は5カ月連続となった。都によると、転出が転入を上回ること自体、2012年以来という異例の出来事。新型コロナウイルスの感染拡大の影響とされるが、東京一極集中は変わっていくのか。

 「リモートワークが基本の働き方になり、わざわざ家賃の高い都心に住む必要がないと思った」

 昨年7月に東京都江東区から神奈川県鎌倉市に移り住んだ経営コンサルタント、永田拓人さん(33)は振り返る。これまでは顧客の企業に常駐して働くため、東京以外に住む選択肢はなかった。

 考えが変わったのは、リモートが一般的になった5月ごろ。かつて祖母の家があり、なじみがあった鎌倉に引っ越すことを決めた。家賃は2割下がり、部屋の広さは1・5倍になった。休みの日は日課のランニングの後、趣味のウィンドサーフィンを楽しむ。

騒音トラブル2~5倍に、高まった郊外需要

ここから続き

 それでも週に1、2回は都心…

この記事は有料記事です。残り1040文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら