BLM運動、ノーベル平和賞候補に「地球規模で強い力」

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ニューヨーク=藤原学思
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 米国で起きた黒人男性の死亡事件をきっかけに、世界中に広がった「ブラック・ライブズ・マター」(BLM、黒人の命も大事だ)運動が29日、今年のノーベル平和賞候補にノミネートされた。ノルウェーの国会議員が「人種的不正義に対し、地球規模で最も強い力を持つ」と推薦した。

 「BLM」は2013年、米国在住の3人の女性がSNSで広めた。黒人少年(当時17)が撃たれて死亡した事件で、殺人罪で起訴された自警団員が無罪になったことがきっかけだった。昨年はジョージ・フロイドさん(当時46)が警官に首を圧迫されて亡くなり、世界中で叫ばれた。

 推薦したのは、ノルウェーの社会主義左翼党に所属するペッター・エイデ氏。選考するノルウェー・ノーベル委員会に送った推薦文では「BLMへの賞の授与は、平和が平等や連帯、人権の上に成り立ち、全ての国がその基本原則を尊重せねばならないという、力強いメッセージになる」と理由を述べている。

 BLM運動については、一部の都市でみられた暴力的な行動に加担したとの批判もある。だが、昨年5~8月に米国の約2400カ所であった抗議デモを分析したところ、93%以上では暴力や破壊行為が確認されなかったという調査がある。

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 朝日新聞の電話取材に応じた…

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