箱根駅伝で麗沢大の名を広めたい 学連選抜・難波の思い

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辻隆徳
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 箱根駅伝で、大学の名前を知って欲しい――。関東学連選抜の1区にエントリーされた麗沢大の難波天(4年)は、そんな思いを胸に、最初で最後の箱根路に臨んだ。スローペースで始まった1区。難波は終盤までトップ集団につけて、10番目(参考記録)で2区にたすきをつないだ。

 創部16年目の麗沢大は近年、めきめきと力をつけてきている。ところが、箱根駅伝の本選出場は毎年、あと一歩のところで涙をのんできた。それは、難波の大学における競技人生ともリンクしている。

 難波が入学した年は、予選会15位。さらに、2年と3年のときは連続で予選通過チームの「次点」に終わった。そして、上位10チームが本選への切符を手にすることができた今回も13位だった。難波は「チームとして箱根駅伝を走れないのがすごく悔しい」。

 高校時代は無名だった難波もこの大学で鍛えられ、強くなった。前回の予選会は1時間5分47秒で全体の107位。だが、最終学年で迎えた1年後の2020年10月の予選会では、なんと、1時間1分47秒で11位という好記録をマーク。1年前と比べると、100人近くをごぼう抜きにする圧巻の走りだった。

 予選会を振り返った難波は「自分でもびっくり。なんでこんなにいいタイムを出すことができたのかわからない」と苦笑い。それでも、山川達也監督は「めちゃくちゃいい走りだった。何も謙遜することはない。練習してきたたまものだろう」と成長を認める。

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 難波はその成績から、予選会…

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