箱根駅伝を走る留学生の貢献度に変化 そのわけは?

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酒瀬川亮介
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 これまで何度となく、ごぼう抜きの快走で箱根駅伝を沸かしてきた留学生の選手たち。ここ数年、その存在感が少しずつ変わってきている。

 箱根駅伝で各校のエースが集まる「花の2区」。2009年にケニア人留学生のメクボ・モグス(山梨学院大)が出した1時間6分4秒が区間記録として残ったままだった。しかし、2020年正月の前回大会、その記録がついに破られた。東京オリンピックの1万メートル代表に内定した相沢晃(東洋大、現旭化成)が1時間5分57秒で走った。

 モグスのように、留学生はチームの大砲として、貯金をつくる役割を果たしてきた。ただ、最近は様相が違っている。

 出場する留学生の人数自体はここ4、5年で増えている。山梨学院大や日大のように以前から起用している大学に加え、東京国際大や創価大などの新興校も留学生を擁して箱根に出場し始めたからだ。

 昨年末にあった全国高校駅伝でも男女とも優勝した世羅(広島)は留学生が勝負を決定づける活躍をするなど、大きなインパクトがあった。ただ、箱根駅伝では、留学生が日本選手に負けるケースが増え、かつてほどチームに対する貢献度がなくなってきた。

 留学生が最もよく起用される2区の成績を過去20年にわたって、留学生トップと日本選手トップのタイム差を調べると、実際に数字にあらわれている。

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