15年間知名度なしの「挟む」生理用品、SNSで脚光

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栗林史子
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 体に挟むタイプのユニ・チャームの生理用品「シンクロフィット」が注目を集めている。15年ほど前の発売にもかかわらず、知名度は数%と低迷が続いていた。だがここ数年、SNSで存在が知られ、秋には大手ドラッグストアの棚への陳列も決定。共有しづらかった女性の生理の悩みを相談できる環境が生まれつつあることも後押ししたようだ。

 シンクロフィットは長さ10センチほどの半円の形状。体とナプキンとの隙間に挟んで使う。経血のつたい漏れを防ぎつつ、吸収力を高められる。ポケットに指を入れ、指の腹がちょうど膣(ちつ)口にあたるようにつけると適切な位置になるように設計されている。使用後はそのままトイレに流せる。

 実は売り出されたのは15年余り前の2005年。当時は「ボディピース」という商品名だった。ナプキンに対して「体の隙間から漏れやすい」という消費者の声が多い一方、タンポンには「膣内に挿入するので怖い」と抵抗がある消費者も多かった。それらを踏まえた「中間」の製品として開発された。

 同社によると、類似の製品は世界でもほとんど例がないという。ナプキンやタンポンで占められる生理用品市場で、新しいタイプの製品が出るのは珍しかった。

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■「三重苦」の商品…

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