727人を見送ったピアノ 閉園後、JR駅で第二の人生

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吉江宣幸
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 千葉県木更津市の保育園で約40年間、園児に寄り添い音楽を奏で続けたピアノが、色鮮やかに装飾され、「駅ピアノ」として生まれ変わった。JR木更津駅で16日に披露のセレモニーがあり、元園長らは長く愛されることを願い、ピアノの第二の人生を祝福した。

 ピアノは1981年春、木更津市が購入して祇園保育園(当時)に置いた。以来、保育士の奏でる音楽やリズムに合わせて園児たちが歌い、遊戯を楽しんだ。ピアノは保育園に明るさや喜びを与え続けた。

 72年4月開設の同保育園は2018年3月、中郷保育園に統合されて46年の歴史に幕を下ろした。最後の園長だった桑山とも子さん(62)によると、卒園生は計727人。「ピアノは、園と歩んだ37年間に数百人の園児を見守り、旅立ちを見送りました」。園舎にはピアノがぽつんと残され、「本当に寂しそうで、やるせなかった」という。

 JR木更津駅から木更津市に…

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