今季限りで引退したJ2千葉のFW佐藤寿人(38)が26日、オンラインによる記者会見で21年間の現役生活を振り返った。「思考のストライカー」と呼ばれた自身の強みやゴールにつながるパスを出してくれた相棒について語り、引退の決断に至る過程で子どもたちとの間であった出来事についても明かした。
市原(現千葉)のアカデミーで育ち、2000年に市原でプロのキャリアをスタートさせた。12年にJ1得点王とMVPを手にした広島など5クラブを渡り歩き、J1、J2で計560試合に出場。合わせて積み重ねた220得点は最多となる数字だ。
引退を発表したのは、今季最終戦前日の19日。その決断に至るまでには様々な思いがよぎった。
「体に痛いところもないし、まだプレーできる状態だったけど、ピッチの上でチームに貢献できていないと感じていた。週末の試合に向けて準備して戦うプロ選手の醍醐(だいご)味から離れていいのか、という葛藤もあった」
尹晶煥監督とクラブに引退を伝えたのは11月上旬だった。そこに至るまでの間には、家族や双子の兄で昨年引退した勇人さんとも話を重ねていた。
「楽しそうにプレーする姿を…
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