「地球が持たない」大学休学 英語1だった19歳の挑戦

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西村悠輔
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 中学時代、英語の成績が「1」だった少女が海外留学をきっかけに環境問題にめざめ、2年前にはあのグレタ・トゥンベリさん(17)にも会った。いまは大学を休学し、環境活動家として全国の学校で講演を始めている。いつか、その肩書をなくすために。

「3年後じゃ遅い」気候変動に危機感

 「ママ。私、大学を休学する。地球が持たないから」。慶応大学環境情報学部の露木志奈(つゆきしいな)さん(19)は9月末、1年通った大学に休学届を出した。卒業まであと3年待って活動するのとどう違うの、と母に問われて「3年後じゃ遅い」と答えた。

 駆り立てたのは、気候変動への危機感だった。「日本中の同世代に伝えないと。いま動けば、まだ間に合う」

 12月18日、私立新渡戸文化中学・高校(東京・中野)。約150人の前でスライドを映しながら、留学で学んだことや環境保護の大切さを語った。

 身近なお菓子やシャンプーなどに使われるパーム油の採取が熱帯雨林を壊していること、排出量に目が行きがちな二酸化炭素は森や海による吸収量も大事なこと、地球上の哺乳類は60%が家畜で人間が36%、野生動物は4%しかいないこと――。

 この1カ月で関東近郊、大阪、高知など約25校もの小中高校を飛び回り、3千人以上の子どもたちに思いを伝えてきた。

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 「毎日の選択が世の中をつく…

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