マルクス経済学者と考える投資 佐々木・立教大准教授

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聞き手・笠井哲也
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 新型コロナウイルスの感染拡大で景気が大きく落ち込む一方で、株価はバブル経済崩壊後の最高値水準にある。その流れに乗ろうと投資に関心を持つ人も目立つ。政府は1900兆円もの個人金融資産を動かそうと「貯蓄から投資へ」と呼びかけるが、記者は何かもやもやした感が抜けない。なぜ投資が重要でその必要があるのか、なぜ投資でお金が「増える」のか。歴史的な視点で資本主義を問い直すマルクス経済学にヒントを求め、「カール・マルクス」(ちくま新書)などの著書がある佐々木隆治・立教大准教授に聞いた。

「レント資本主義」で格差は広がる

 ――資産形成の重要性が叫ばれ、金融業界では「労働者も投資家になれ」という声をよく耳にします。そのような時代なのでしょうか。

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 「そうです。特に最近はデジ…

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