給付金「焼け石に水」 ひとり親、再支給でも不安消えず

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山根久美子 辻健治
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 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、多くのひとり親世帯が家計の悪化に苦しんでいる。離職せざるを得ない親もいる。国はひとり親世帯を支援する臨時特別給付金を再支給すると発表し、上乗せ給付を決めた自治体もあるが、当事者の不安は増す。

 スーパーではモヤシや豆腐、ひき肉など少しでも安い食材を選ぶ。自分の服はめったに買わず、レジャー目的の外出もほぼしない。クリスマスイブもごちそうやプレゼントは用意せず、いつもの日と同じだ。

 大阪府東大阪市のパート社員の女性(35)は、小学3年の長女(9)と2人で暮らす。「コロナの影響で収入は減って支出だけが増えた。給付金の再支給はありがたいけど、コロナ禍は続き、先が見通せない」とため息をついた。

給料明細、見るのが怖い…

 広告会社で画像編集などに携わる。感染が広がり始めた3月から在宅勤務となり、学校の一斉休校とも重なって食費や光熱費などの支出は月約2万円増えた。

 コロナの影響で仕事の依頼は減り、パート収入は月約10万円から1万円ほど減った。「この生活が続けば貯金を崩して暮らさなければならなくなる」と不安がよぎった。

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 政府は6月に成立した第2次…

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