共に10代でタイトルを獲得した将棋の藤井聡太二冠(18)と囲碁の芝野虎丸二冠(21)。2020年には史上最年少で将棋の二冠、囲碁の三冠を達成した棋界の若き旗手2人が、人工知能(AI)との向き合い方や趣味、来年の抱負などを語った。
芝野 公式戦29連勝をニュースで見て、初めて藤井さんを知りました。最近のタイトル獲得もニュースで見ました。これだけ勝ち続けるのは、囲碁でも将棋でも、ないことだと思います。私は将棋は初心者ですが、すごい人が出てきたなという印象がありました。
藤井 自分と同じ10代の芝野さんが名人を取ったのはインパクトがあり、刺激にもなりました。自分は囲碁はルールもわかりませんが、将棋より盤面が圧倒的に広く、どこにでも打つことができるので、宇宙的な広がりを感じるゲームだなと思います。
芝野 タイトル戦に初めて出て、緊張しませんでしたか。
藤井 今年は新型コロナウイルスの影響で前夜祭がありませんでした。あいさつが苦手なので、それはありがたかったです(笑)。芝野さんは、初めてのタイトル戦(2019年の名人戦)の時、どうでしたか。
芝野 名人のタイトルを取った時、安心感がありました。昔からそれなりに期待されてきたのに、あまり結果を出せずにいたので。タイトル戦自体は、あまり特別な緊張感はなかったです。藤井さんの活躍で将棋界が盛り上がりましたが、プレッシャーは?
藤井 29連勝で将棋界以外の方からも注目されましたが、自分としてはピンと来なくて。すごく意識することはなかったので、それが良かったのかなと。
芝野 昔からそんなに気にしないタイプなんですか。
藤井二冠のプレッシャー対策に、芝野二冠が「参考にします」。AIの使い方に対局中の飲み物、いつも持参するお菓子の話題……。和やかに語り合いました。
藤井 どうでしょう。でも自…
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