「社会へのイエローカード」障害者と共に働く意味知って

有料記事

有近隆史
[PR]

 「障害者とともに働く」とはどういうことか――。障害者の雇用をテーマにした座談会が12月11日、都内であった。障害者の労働を巡る課題や、障害がある人とない人がともに働く意義について語り合った。

 座談会は、障害者の労働実態などを紹介した「障害者とともに働く」(岩波ジュニア新書)を書いた日本障害者協議会代表の藤井克徳さん、共用品推進機構専務理事の星川安之さんらが、出版を記念して語り合った。

 「障害者が抱える最も厳しい分野が労働ではないか」。自らも視覚障害があり、障害者の労働問題をはじめとして障害者運動に長く関わってきた藤井さんはそう指摘する。

 障害の捉え方は、個人の健康状態による個人的な問題とする「医学モデル」から、障害を感じるのは社会の側に問題があるからだと考える「社会モデル」へと変わってきた。2016年施行の「障害者差別解消法」では、個別に必要な支援を行う「合理的配慮」を行わない場合は差別ともされた。

作業所の平均工賃2万円未満のデータも

ここから続き

 ただ藤井さんによると、15…

この記事は有料記事です。残り1207文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら