「入場行進だけの式典は…」 幻の椎名林檎さん開会式案

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斉藤佑介
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 来夏に延期された東京オリンピックパラリンピックの開閉会式で、狂言師の野村萬斎さんら7人の演出チームが解散することになった。23日の会見では、椎名林檎さんらによるコロナ禍をふまえた開閉会式の一案も明らかに。大会の公式映画を監督する河瀬直美さんも参加して、質問をぶつけた。

 大会組織委員会によると、コロナ禍に伴う式典の簡素化を短期間で進めるため、演出チームの一員だったクリエーティブディレクター佐々木宏さんに権限を一本化した。野村さんは統括を退いて大会組織委員会のアドバイザーに就任する。映画監督の山崎貴さん、プロデューサー川村元気さん、栗栖良依さん、アーティストの椎名さん、振付師のMIKIKOさんら5人もチームを退くことになった。

 7人の間では、コロナ時代の開閉会式についてさまざまアイデアがあったという。

 椎名さんからの案は、佐々木さんによると、「入場行進だけの式典があってもいいのでは」というものだった。

 「コロナがそのまま新しい挑戦につながることがないか」とパラの式典担当だった佐々木さんも一案を出した。それが、「オリンピック、パラリンピックの開閉会式を一緒にする案」だったという。

 だが、組織委側に進言しても、「実現のハードルは高かった」と佐々木さんはふり返る。

 一方、国際オリンピック委員会などからは、コロナ禍における「分断から団結」といったテーマを式典に入れて欲しい、との要望が寄せられているという。

河瀬直美監督も記者会見で質問

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