川崎・三笘 変幻自在のドリブルの秘密 新人光ったJ1

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堤之剛 編集委員・潮智史
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 今季の明治安田生命J1リーグは、日本サッカー史に残る圧倒的な成績で川崎が2年ぶり3度目の制覇を果たした。その一翼を担ったのが、筑波大から加入した新人の三笘薫(23)だ。J1新人年間最多タイの13ゴールという得点力とともに、キレのあるドリブルを生かしてリーグ1位の12アシストを記録した。今季はほかにもいろんなポジションで数多くの大卒の新星が輝いた。

 競技場が歓声に沸く。11月18日の横浜マ戦の終了間際だった。

 自ゴール前で川崎の三笘がクリアボールをトラップする。一気に左サイドへドリブルを開始。ライン際を駆け抜け、追いすがる相手を次々とかわす。横浜マのゴール前まで突破し、得意の右アウトサイドでパス。勝利を決定づける小林悠の得点をもたらした。およそ10秒間、ピッチは背番号18の独壇場だった。

■リーグ1位の12アシスト

 ピンと背筋が張っていて視界は広く、足元に吸い付いたかのようにボールを運ぶ。相手の股抜きも仕掛ける。左サイドのアタッカーは「自分の武器」と語るドリブルで今季何度もチャンスをつくり、リーグ1位の12アシストをした。シーズン中は三笘を止めようと対人守備に強いDFを起用するチームもあった。

 屈強な外国選手を前にしても独特のボールタッチで切り込める。その秘密は、「初速の速さ」と「相手を誘導する力」にある。

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