食品ロス抑制へ企業動く、あずきバーの井村屋Gは半減へ
竹山栄太郎
まだ食べられる食べ物が捨てられてしまう「食品ロス」の削減への関心が高まっている。アイスの「あずきバー」などをつくる井村屋グループ(津市)は「前年度比半減」の目標を掲げる。名古屋駅のパン屋では、売れ残りの商品をスマートフォンのアプリをつかって値引き販売し、廃棄を防ぐ実験が始まった。
井村屋グループでは2019年度、食品ロスが約4300トン(原材料含む)発生した。製造原価ベースで6億円弱のムダとなる。
同社は今年4月、「フードロス『AtoZ』」と名付けた削減活動を始めた。「最初から最後まで」の意味で、開発から生産、販売まで全社で取り組む。今年度は19年度比で50%減らす目標だ。工場ごとに課題を洗い出し、グループ会社の社長が毎月集まって進み具合や成功事例を共有する。
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