防衛省、衛星群でミサイル監視計画 中ロの超音速に対処

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寺本大蔵 北見英城
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 新型ミサイルの探知や追尾をめざし、多数の小型人工衛星を打ちあげる「衛星コンステレーション(監視衛星群)」計画が動き出した。21日に閣議決定された来年度予算案に、防衛省が研究費1・7億円を計上した。米国主導の計画で実用化のメドは立っていないが、日米の統合運用が進めば憲法上の論点もはらむ。

 同計画は低い軌道に数百から1千超の小型衛星を打ちあげ、新型ミサイルなどの発見、追尾を行うというもの。中ロの極超音速兵器は音速の5倍以上で飛び、米国の早期警戒衛星でも探知が難しい。このため米軍と連携し、小型衛星群という新たな「目」を得ることで、新型ミサイルへの対処を可能にする狙いがある。

 岸信夫防衛相は21日の記者会見で、同計画について「宇宙を利用することで極超音速兵器を宇宙から追尾し、対応することが可能になる。日米の連携強化、日本の協力の余地について検討を進めたい」と語った。

構想段階、日の目を見るのは10年後?

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 日本政府関係者によると、同…

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