若井琢水
キッチンはあるが客席はなく、宅配で稼ぐ。そんな「ゴーストレストラン」の賃貸事業を、フードデリバリー大手の出前館が始めた。コロナ禍に直面する飲食店などに拠点を貸し出し、宅配への参入を促す。まずは東京都内でスタートし、今後、全国に広げる。
貸し出す拠点は「インキュベーションキッチン」と名付けた。12月下旬、東京都江東区に開いた初めての拠点はキッチンを三つ備える一方で、客席はない。
注文の受け付けや配達は出前館が代行する。貸出先の飲食店からは、月18万円の施設利用料と、デリバリーに使う容器代を受け取る。
借りる飲食店は、リアル店なら…