第2回「独裁だ」「政府を信頼」 コロナ下規制、割れた反応

有料記事新型コロナ1年 揺れる世界

ベルリン=野島淳 ワシントン=香取啓介 シドニー=小暮哲夫
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 規制による感染防止、個人が自由に生きる権利と経済活動。長引くパンデミックのなか、世界各国が相反する価値の間で揺れている。市民が納得しながら、新型コロナウイルスを封じ込める方法はないのだろうか。

 10月中旬からの第2波の渦中にある欧州では、反ロックダウン都市封鎖)デモが各地で起きている。

 ベルリン中心部では11月18日、感染症保護法を強化する改正案に反対する看板などを掲げ、マスクを着けない数千人が集まった。同法は、各州が感染対策のために商店や集会施設を閉めたり、公共の場での一定人数以上での集会を禁じたりする根拠となってきた。

 参加者からは、同法をヒトラーが議会を無力化して絶大な権力を手中にした1933年の全権委任法になぞらえ、「独裁だ」と政府に抗議する声も上がった。

 経済への影響なども考慮し、政府は11月からの対策でも商店や学校などは開ける措置をとった。しかし、新規感染者や死者の数は高止まりで、16日からは大半の店舗の営業を禁じ、学校も原則として閉める厳しい措置を余儀なくされた。

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 死者数、感染者数とも世界最…

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