中日の「Aクラス請負人」新天地へ 古巣へ温かいエール

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上山浩也
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 今季まで中日の打撃投手を4季務めた久本祐一さん(41)が来季、広島に“移籍”する。現役時代、「Aクラス(3位以上)請負人」とも呼ばれた左腕は、中日の8年ぶりのAクラス入りを区切りにした。自身のインスタグラムに球団のマスコットキャラクター「ドアラ」とのやりとりを公開して話題になるなど、自身の考えを行動に移す大切さを改めて感じさせてくれる人でもある。

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 ドラフト4巡目で中日に入団し、プロ1年目の2002年は5試合で被本塁打3、防御率4・50だった。「打たれるたびに監督室に呼ばれていたんです」と振り返る。山田久志監督に「何のために投げているんだ」と問われたときに答えられずにいると、「みんな、家族のためにやっている。家族を幸せにするために頑張っているんだ」と言われた。当時は独身で「ピンとこなかった」が、家族を持つ身になってからその重みを実感するようになったという。

 怒られないよう、まずは結果を出そうと練習方法を変えた。試合前の日課に左翼と右翼のポール間を走る練習を10往復分加えた。「気持ちに余裕があるから、それ以上の力を出そうとする。疲れた状態なら、余計なことを考えずに投げられるのでは」と考えたからだ。2年目は51試合の登板と飛躍した。「いろいろ頑張っているな」。シーズン終盤、山田監督から、そう言葉をかけられた。

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 04年から指揮官が落合博満

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