教育界の悲願だった公立小学校の少人数学級が、実現することになった。コロナ禍で「3密」回避や、きめ細かな教育を求める声が高まり、約40年ぶりの全学年一律での上限見直しに道を開いた。学校現場からは喜びの声が上がったが、教員の確保など課題も多い。
「まさか実現するとは思わなかった。ずっと真冬の時代だったのに」
来年度からの「35人学級化」が決まった17日、文部科学省の担当者は驚きを隠さなかった。公立小中学校の学級人数の上限を定めた義務教育標準法を改正するとの一報が入ったのは16日夕。財務省側は「少人数学級の教育的な効果の検証ができていない」と強硬に主張していただけに、文科省幹部も「急転直下だった」。
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文科省や教育関係者にとって…
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