武道や格闘技の「密」対策 コロナ禍、試行錯誤の再始動

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山野拓郎
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 武道や格闘技には、対戦相手との接触が避けられない側面がある。室内で行われることも多い。今年度の競技会がようやく再開されつつある中、学校の部活や競技団体は新型コロナウイルスの感染リスクを減らすため、様々な試行錯誤をしている。

 11月下旬、高校剣道の強豪として知られる私立星城高校(愛知県豊明市)を訪ねた。約20人がけいこをする剣道場に入る際、記者はマスクを着け、手指の消毒と検温をした。愛知県では、県警の剣道特別訓練員を中心としたクラスター(感染者集団)が発生したことがある。同校剣道部の竹井寛顧問(64)は「県警のクラスターがあったので、他の地域以上に予防に気を配っています」と神経をとがらせる。

 日本剣道連盟のガイドラインに沿い、窓を開け、木刀など共有する道具は使うたびに消毒する。稽古を始める時は正座して礼をしていたが、床を通して感染する恐れもあるとして、立ったまま礼をすることにした。面の下には、さらにマスクを着ける。大参智美・女子監督は「長年剣道に取り組んでいますが、面の下にマスクをするというのは想像すらしなかった」。

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 部活が再開されたのは6月だ…

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