鍵はコンサート? 西武球団社長が語る経営「次の一手」

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聞き手・井上翔太
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた今季のプロ野球をめぐり、12球団の社長らが朝日新聞の取材に応じた。西武の居郷肇・球団社長がインタビュー取材で今季を振り返った。

 ――今季を「完走」した感慨深さはいかがですか。

 「感染者がチームに出なかったのは、よかった。社員の中には出たけど、チームまでには食い止めた。お客さんにも出なかった」

 ――開幕前、埼玉県知事や保健所と連携するにあたって苦労した点はありましたか。

 「野球界全体としてNPB(日本野球機構)を中心にまとめていただいて、専門家の方も入って、ガイドラインを作った。当初は、いつ開幕できるのかというのがあった。開幕していいのか、観客を入れていいのか。多方面から議論しながら開幕を迎えたのは、うちのチームだけじゃなくて全12球団にとってよかったと思います」

観客は選手のモチベーション

 ――開幕後、ファンからどんな声が寄せられていましたか。

 「早く有観客にならないのかという声はいただきました。5千人から始まって、1万人、1万2千人と増えましたけど、球場がいっぱいになるにつれて、選手もモチベーションが上がった。野球ファンあってのプロ野球だなと」

 ――居郷社長は社会人野球の元選手でした。

 「野球経験者として、オープン戦みたいにお客さんがぱらぱらな時と、都市対抗みたいにいっぱい入っているのでは、気持ちが違いますね。いいところを見せたいという気持ちが出てくる。それは(球場の収容人数の)上限の50%といえどもお客さんの力は大きい」

 ――今季の観客動員数は約30万人。昨年の6分の1です。

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 「これは仕方ないこと。その…

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