J2徳島7年ぶり昇格 堅守→攻撃的パスサッカーが奏功

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佐藤祐生
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 サッカー明治安田生命J2で、首位の徳島が16日、2014年以来となる来季のJ1復帰を決めた。同日、本拠の徳島県鳴門市で、14位の大宮に1―0で勝利し、勝ち点を84にのばした。1試合を残して同77で3位の長崎に逆転される可能性がなくなり、自動昇格となる2位以内が確定した。来季のJ1で、徳島は唯一の四国勢となる。2位の福岡も同81とし、5年ぶりの昇格を決めた。

 徳島は前半21分、FW垣田のヘディングシュートで先制。その後は落ち着いたパス回しで主導権を渡さず、リードを守り切った。

 就任4季目を迎えたロドリゲス監督(46)の下、攻撃的な戦術が浸透。新型コロナウイルスの感染拡大で、2月の開幕直後に約4カ月中断したが、一度も連敗せずに勝ち点を重ねた。8月以降は3位以内を維持し、11月には5連勝と勢いづいた。

 1955年創設の大塚製薬サッカー部が前身。2005年にJ2参戦を果たすと、13年に昇格プレーオフを制してJ1へ。14年のJ1初挑戦は最下位に終わり、J2に逆戻りしていた。

 今季は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、プレーオフは開催されず、上位2チームがJ1に昇格する。J1からの降格はない。

7年のぶりのJ1復帰を決めた徳島。記事後半では、昇格がかなった理由をクラブの取り組みから読み解きます。

 徳島のサッカーは、ボールを保持して主導権を握り、自陣からでもパスをつないで仕掛けるスタイル。初昇格を決めた2013年とは対極の姿で、2度目のJ1昇格をつかみ取った。

 転換は、J1に初挑戦した14年の苦い経験に端を発する。国内最高峰の舞台で、守備を固めて逆襲を狙う戦術は破綻(はたん)。J1のスピードと個人技に圧倒された。開幕9連敗、3勝しかできない最下位で早々にJ2逆戻りが決まった。

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